2015年04月03日

桜の短歌

満開の桜の下に
一抹の不安植え付け
安吾にやりと

在りし日と
混然となる現在地
桜並木の咽せ返る中

すれ違う長い黒髪に囚われて
振り返れども
ただ葉桜

これぞまさに
後の祭りと言うのだろう
花弁積もるブルーシートや

ただ一人
頭を垂れるは境内の古い桜の
満開の枝




posted by 淺越岳人 at 00:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 啄木ごっこ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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